アンナの日記 ④

    Apocalyptica<チェロメタルの熱狂>・2010年5月25日に書いた記事
    ap_0111.jpgアポカリプティカ(Apocalyptica)は、1993年にシベリウス音楽院でエイッカ・トッピネン(Eicca Toppinen)、パーヴォ・ロトヨネン(Paavo Lötjönen)、マックス・リリャ(Max Lilja)、アンテロ・マンニネン(Antero Manninen) の4人が出会い、彼らの好きなメタリカのカバーをチェロで演奏するバンドとして結成されました。その後メンバーチェンジを経ながら現在は3人のチェリスト+ドラムスという構成。最新作といっても2007年の6枚目のオリジナル<ワールズ・コライド :  Worlds Collide>はヴォーカルやゲストミュージシャンを迎えて新たな展開をみせている。とにかくメイン・インストルメントになることが難しいチェロが中心なのですから驚きです。
    2003年からドラムスが参加するようになってからチェロメタルの本領を発揮するようになったと思います。アグレッシヴなリフとリズム、ピッキングハーモニクスのような音、歪んだ音も深遠でギターと間違ってしまいます。ダークで混沌としたメタルの世界を確かなテクニックと明瞭なクオリティーで描くストレンジなプレーは圧倒的。オリジナリティーとはまさにチェロでメタルをという斬新な発想と挑戦をいうのではないでしょうか。本格的にドラムスが使われたのは2003年リリースの4th <Reflections>から。このアルバムのツアーからミッコ・シレンが加入。よりメタルらしさが強調されるようになりました。日本ではまだ注目度も低い。

    最新作<Worlds Collide>は典型的なダークでメランコリックなメロディーのタイトル曲から始まり、多彩なゲストを迎えて充実した内容に仕上がっています。
    始めてギターの旋律が入った<Grace>は布袋寅泰が参加。
    先行シングル<I’m Not Jesus>はインダストリアルなへヴィ・メタル。
    ヴォーカルのコリィ・テイラー(Slipknot )が素晴らしい。デンジャラスなダークな世界を歌いきっている。
    <Helden>はデヴィッド・ボウイの<Heroes>のカヴァー曲。
    ドイツのインダストリアル・バンド(Rammstein )のシンガー・ティル・リンデマンのドイツ語は分かりませんが、未来戦争を想起させるエモーショナル&ミステリアスなブラック・メタルというところ。
    さらにアルバムのハイライトというべき<Last Hope>。ほんとにチェロ?と疑いたくなるほどの凄まじいヘヴィーな曲。重層&複雑な曲構成と迷路を疾走するような強烈なスピード・メタル。
    <I Don’t Care>は物悲しいチェロの響きに導かれて始まるへヴィー・ロック・クラシカル。ヴォーカルはアダム・ゴンティア(Three Days Grace )ヒット性が感じられる素晴らしい曲です。
    <S.O.S.>チェロはゴシックメタルに良く似合う。重厚でナチュラルで物悲しい。ヴォーカルはクリスティーナ・スカビア(Lacuna Coil )ドラマティックでありながら沈痛な切なさ。悲しみの美。
    アルバムラストは重厚な<Peace>クラシックの品の良さとメタルの様式美が融合。暗いフィンランドの物憂げな空を流れる張り詰めたテンションの清浄な響き。

    Apocalyptica is a Finnish rock band from Helsinki, Finland, formed in 1993. The band is composed of classically trained cellists and, since 2003, a drummer. Three of the cellists are graduates of the Sibelius Academy in Helsinki, Finland. Their music features elements from classical music, neo-classical metal, symphonic metal and thrash metal.

    Apocalyptica ft. Corey Taylor
    I'm Not Jesus (Official Video)



    わたしたちはなんでも名前を付けたがる。名前を付けて認識し記憶する。
    素敵な人とすれ違うと名前を知りたいと思うし、美しい花を見れば名前を調べる。
    アポカリプティカの曲を聴けばタイトルを知りたいと考えるのは、彼らの力量がクラシックのテクニックに裏付けられたセンスと感性、何よりメタルの刺激的でバラエティー豊かなドラマ性にあるのではないかと思う。ヴォーカルとゲスト・ミュージシャンを迎えていよいよアポカリプティカ・ワールドに意識もダクダク、コライドしよう!
    ダークでメランコリック、グレートな世界にようこそ!


    ❖❖❖


    Red Hot Chili Peppers<男たちの起死回生>・2010年7月19日に書いた記事
    わたしの知り合いにカート・コベインをこよなく愛する人がいます。10代でカートに出会い、その生き方に衝撃を受けたようです。彼はとても知的な人ですが、正義感に溢れ、清く潔く曲がったことが大嫌いというロックンロールを絵に書いたような人でもあります。家族を養い、仕事も休むことを忘れるぐらい懸命にやる人です。生活スタイルもまたグランジ・スピリットに貫かれており、価値判断の基準は正しいか間違っていないか、後悔しないかという単純なものだとわたしは理解しています。要領の良い生き方が好まれる現代、彼のような生き方は、ときには戯画のような滑稽さが伴いますが、彼に会うと、性別や年令も忘れて、どういうわけか爽やかな気分になります。

    広い世のなか信念がない人というのはいるもんだ。自分の都合の良いようにその場限りの適当な言い訳をして繕い、結局逃げ出す。礼儀を尽くそうとする人には近づかず、自分が楽をしたいと怠惰な性格を棚に上げて、自分は何もやろうとしない上に人の欠点ばかり責める。よほど自分が上等の人間だと勘違いしている人。白い目で見られているのに気づかず、謙虚さのひとかけらもない。最後には誰も相手にしなくなる淋しい人生をおくるに違いない。

    どうして悩んでいることを打ち明けてくれなかったのでしょう?
    誰でも判断を誤るときがあり、感情に流されることがあり、予期しない結果に冷静さを忘れることもある。
    悪口を人一倍言ってきた者が手のひらを返したようにしおらしくとりいる。なんと浅ましい姿でしょう。
    反省することは人徳の一つと考えるのですが、そんな当たり前のことも理解できないのでしょうか?


    Red Hot Chili Peppers

    男たちの再生とバンドの復活を遂げた起死回生の7枚目「Californication」。
    ロック界の巨人は辛酸を舐めて
    ロックの慈愛と人生の悲しみを知った。
    何が一番必要なのか?
    進むことも退くことも
    傍にかけがえのない友だちがいることで
    いっしょにバンドをやっていくことで
    喜びに変わることを知った。

    Red Hot Chili Peppers世のなか何が正義か分からない。
    何が真実かも知れたもんじゃない。
    最高の友だちだと思っていた奴が裏切ったり、あんなに尽くしたのに、もちろん見返りが欲しくて尽くしたんじゃないけど、恩とか情とか考えない奴もいるんだということがわかった。
    金、金、金、お金のために人生を送ってる奴もいるし、バカだよ。憐れだよ。ハートがないよ。夢がないよ。
    オレだって間違いを犯さないってことじゃない。何回も間違ったよ。でもこんなんじゃいけないって、人生メチャクチャになるって考えたから戻ってきたんだ。何のために生きてきたんだって思ったからさ。
    ステージに立てる。また4人でプレイできる。それだけでうれしい。
    本当に心からうれしい。

    今まで苦しいことから逃れてきた。
    弱い自分にさよならしなければと
    いつも思っていた。
    いつかそんな日が来ると思っていたんだ。
    もう惨めな人生はたくさんだ。
    やれるだけのことはやる。
    そう決めたんだ。
    まだこれからだって遅くはないだろ。
    まだ終わったわけじゃないんだ。

    Stadium Arcadiumアメリカの頂点を極めた最強バンドは、悲劇とトラブルが執拗について回りました。彼らはその乗り越えるべきドラマの果てに、更にロックの王道が開けていたことを知ることとなりました。
    直情的で真っ当なロッカーに波乱と引き換えにヒロイックな賞賛が準備されていたのです。悲しみや慈しみが、音を深めることを身をもって知ったのです。信頼するバンド仲間の友情がすべての始まりであることを、それが自分たちが求めていたものであることを知ったのです。
    クライマックスはまだこれからなんだ。もっとビッグになるんだ。

    Stadium Arcadium 2006” は前進と進化、充実の大作。

    昨年脱退したバンドの核、ジョン・フルシアンテ。ジョン・メイヤー、デレク・トラックスとともに「現代の3大ギタリスト」「白いジミヘン」という名声を得て最高のギタリストの一人と認められた。今回は円満退職。レッチリの一人一人が一回り大きくなった。友情は永遠に続く。これから更なる活躍が期待されます。


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