My Audio Beginning ①

    一年ほど前、突然に、耳鳴りに襲われました。
    セミの鳴くような「ミーン、ミーン」という連続音が数時間続いたあと治まりました。はじめあまり気にせず、体調の問題ぐらいに考えておりましたが、一週間後に片側から両方の耳鳴りになり、次第に繰り返すようになりました。日中はさほど気になりませんが、まわりが静かになったとき、寝ているときとか、とても気になります。
    病院でいろいろ検査をしてもらいましたが、結局原因はわかりませんということでしたが、わたしには思い当たる節がありました。現在若年層を中心に問題になっている「ヘッドホン難聴」です。耳鳴りはしますが、他の音が聞こえづらいという自覚はなく、検査によれば高音の4000hzあたりの周波数の聴力が落ちているということです。
    原因不明の突発性難聴、つまり治療法もよくわからないというナゾだらけの診断ですが、たぶんストレスが問題。でもストレスがない人なんているんだろうか。信仰だって広い意味でストレスの一つではないか。
    ストレスという抑圧の反対は癒やし、リラックス。
    とにかく、現在は耳鳴りは治まったのですが、一番の原因は運動不足と感じました。つまり筋肉の癒やしが不足していたんですね。もちろん耳への癒やしが前提です。特に肩から首筋をマッサージすること。筋肉の緊張を和らげることと血行を促すこと、微妙な影響があるんですね。

    わたしがコレクトした音楽は、PCにつないだハードディスクに全部入っています。CDをケースから出すのが面倒くさいときもあるので、ハードディスクにコピーしているわけですが、ダウンロードしたアーティストをふくめてロックを中心としたプレイリストは、わたしの財産です。聴きたいときに聴ける手軽さから、PCやウォークマンにイヤホンというのが基本です。スマホの音源も悪くないのですがバッテリーの問題もあります。
    とにかくイヤホンやヘッドホーンで聴くリスクを、もう一度再認識しました。いくら音楽が好きだからといっても耳の酷使になるのですから気をつけましょうね。だからといって、聴かないわけにもいかないし、音楽がない生活に耐えられそうもないので、ここは一大決心というのも大げさだけど、マイオーディオというのも大げさだけど、コンポを組み立てることにしました。イヤホンで聴くより耳への負担が少ないと思えるからです。
    イヤホンやヘッドホーンは何種類か持っていますが、リファレンスにしているのがビクター製の木製削り出しという逸品です。ハイクオリテイな再生音ですが、耳障りな音は一切出さないという優れもの。高価ですがワンランク上の豊穣な音です。安価なものでもソニー製は比較的安定しているようです。メーカーによっても音の傾向性があるようですので、自分の好みで選択すればよいことですね。

    予算を決め、つまりお金をかけずに、それなりの自分の音を出す。お金持ちのオーディオ趣味ではないのですから、決められた制約のなかで満足する音とはどのような環境なのだろうか。わたしが所有している機器はアンプだけです。しかも中古品です。
    何年か前に、ブックオフに本を見に行ったついでに隣りにあるハードオフにも行ったのですが、その店頭の片隅にホコリを被ったように置かれていたのが、コンパクトなONKYOのアンプでした。あまりにも安価だったので正常に稼働するのか不安だったのでレジで聞いたら、「保証できません、付箋が貼ってあるでしょう」という返事でした。付箋が貼ってあっても、確認しているんじゃないかという期待で聞いてみただけなのに、愛想のない返事ですよね、もしもガラクタだったらどうしようと思いながら、結局衝動買いしてしまいました。結論から言えば、これはとても良い贈り物でした。わたしのインスピレーションが勝ったのですね。デジタルアンプの基本が無駄なくしっかりしていたからです。
    その後ネットで調べてみたら、2003年頃の発売の製品です。パソコンからUSB接続しスピーカーへつなぐ普通のアンプですが、入出力端子が豊富なのです。

    MAー500U(リモコン付属)
    光出力端子 1
    光入力端子 3
    アナログ出力 1
    アナログ入力 2
    サブウーハー出力 1

    スペック
    定格出力 15W+15W
    周波数特性 20~20kHz
    スピーカーインピーダンス 4~16Ωを推奨
    質量 3.3kg

    たぶんこのアンプは、パソコンで再生する音があまり良くなかった時代のもので、少しでも良い音で聴きたいと考える人のために設計されたと推測しますが、重厚で複雑な回路を持つマニアックなアンプが支持を失いつつある年代から、軽量で安価でもそれなりの満足する再生が可能なアンプへ移り変わる過渡期のものでないかと思います。それはデジタルが生活に浸透し始める時代の到来ということであり、音楽を聴く人の姿勢が変化しつつある環境を反映したものでしょう。軽くサイズも小さいこのアンプはデジタル技術の進歩を象徴しています。たぶん、発売当時は新品で2万円前後と思われます。それを3500円で手に入れたのだから幸運というしかありません。
    実際使用したときにわかったのですが、このアンプの優秀さはDAC(デジタル/アナログコンバーター)にあったのです。ICのことは詳しく理解していませんが、たぶん独自設計でしょう。
    わたしの計画ではスピーカーをどうするかという難題が残るだけですが、これもあっさり解決しました。
    友人夫婦が新車を購入。それまで車のリアスピーカーとして使用していたブックシェルフスピーカーが、エッジの破損で修理するのが面倒だからということで、破棄するつもりのものを譲ってもらったのです。ブックシェルフをリアスーピーカーに使うという発想がなかったので、そんな使い方もあるんだと感心しましたが、よく考えてみればインピーダンスが6Ωなので決して無理なことではないと思いました。DENONの定番の2ウェイバスレフで、ウーハーは18cm・高音はハードドームです。ただ、ウレタンエッジがボロボロ。検索したら数千円でラバー製のエッジがあったので購入。加工しながら寸法をできるだけ合わせ、丁寧に注意深く接着しました。使用した接着剤は木工用の普通の白い接着剤ですが、1:1で水を薄め、細い筆で数回重ね塗りしました。乾くと透明になります。
    さらにエンクロージャーが傷だらけだったので、100円ショップでビニール系の壁紙を購入。裏紙にのり付きだったので、いとも簡単に修復できました。1メートル離れたら修理したのかどうかさえ見分けがつかない。蘇るという言葉はこういうときに使うんですね。

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    フランジのメッキが部分的に剥がれており、またサランネットもところどころ小さな穴があいていたり、完璧ではないけれど、これ以上の修復は素人にはむりというものです。

    SCーR11 スペック
    最大入力 130W
    インピーダンス 6Ω
    センシティビティ(能率) 91dB
    周波数特性 45Hz~40kHz

    スーパーバス・マウントシステムと謳ってあるので調べてみたら、このスピーカーは1990年前後の発売で、相当古い。「振動するのは振動板だけ」というポリシーでウーハーのマグネットを覆うカバー背面にボルトが溶接されていて、エンクロージャーの背面にしっかり固定されている。上級機で培った技術を応用した廉価版・普及モデルということらしい。
    この年代のスピーカーは、どのメーカーもバラエティーに富んだ発想で個性的な銘機が次々作られたらしいのですが、実物をみたことはありません。本格的なスピーカーはほとんどが3ウェイ、または同軸といった特殊な構造を持つもの。以前一度だけ、秋葉原でタンノイの大型スピーカーを聴いたことがありますが、その素晴らしさはずっと記憶に残っております。ライヴより音が良いというのがオーディオの究極の醍醐味でしょう。

    ウーハーはカーボンファイバーを混入したコーン振動板、トゥイーターはセラミックスをコーテングしたアルミのドーム型、金属の網で保護。防磁設計。ユニットを六角レンチで締め直しましたが、意外と緩んでいませんでした。
    このタイプの上に20cmウーハー搭載の同じような機種もあったらしい。このようなブックシェルフにモニター系の音を求めるのは無理でしょう。低域が50Hzあたりから著しく減衰しているので、どうするかという問題ですが、あとは個人の感性とセンスにかかっていることは言うまでもありません。ただ能率が高いので、非力なアンプでもどうにかなるかなというのが救いです。

    わたしの考えでは、CDプレイヤーは特に必要ありません。今まで使っているブルーレイプレイヤーで十分です。パイオニアブランドのブルーレイは反応がイマイチですが、昔活躍したオーディオメーカーの音に対するこだわりが感じられます。また、プレイヤーフロントにUSBメモリーを直接挿入できるのです。パソコンで編集したものをUSBに保存し、テレビ画面を見ながら選曲し再生できるという手軽さ。デジタルだから可能なシンプルな再生方法です。このブルーレイも以前購入した中古品ですが、特に不具合はありません。

    わたしのオーディオコンポの一番の問題は、電源です。近くの壁コンセントは4個あり、数としては何とかなるのですが、問題はアース端子がないということです。現在の新築住宅は一括して配電盤からアースを取っているということですが、わたしが住む古い住宅はアース端子がないのです。数年前にリフォームしたとき電気工事もするべきだったと家族と話したのですが、どうしようもないですね。森泉のようにDIYでやろうというのだから、ここからは想像以上に面倒なことになりました。なお、電気工事は免許が必要です。自分でやる場合は自己責任で。100Vでも感電したら大変なことになります。

    As Long As Hope Remains by Aaron Velen


    ❖❖❖


    アンナの日記から
    7月7日発売のニューズウィークは香港特集でした。「香港の挽歌」と題された若者が踏みつけられた表紙を見たとき、深い悲しみが広がったのはわたしだけだろうか。ニューズウィークのHPには、以前は"香港"という注目キーワードが掲げられていたのですが、今はなくなりました。"香港"で記事検索すると100以上ヒットしますが、その題名だけを見ただけでも香港問題の難しさがわかります。7月7日号では、国家安全維持法の施行後に起こると予想される問題をまとめています。

    "香港で次に起きる「6つの悪夢」"
    1、ジャーナリストの逮捕
    2、反体制的なメディアへの圧力
    3、法の遡及的適用
    4、デジタル空間の表現への抑圧
    5、芸術・学術的表現の規制
    6、宗教団体の弾圧

    これらのことはすでに現実のものとなっています。現在の日本では、学問の自由が侵害されているということで学術会議の任命問題が国会でも取り上げられておりますが、香港の学問の自由への弾圧は日本の比ではありません。国家的暴力のまえで芸術や学問がどれほどの力があるというのでしょう。それに比べて日本では二乗という知識人の遊び場程度の議論でしかありません(公権力から自由な民営化にすればいいだけです)
    次に起こる宗教への弾圧は、創価の会員として無関心ではいられません。
    記事から引用します。
    『中国本土で抑圧の対象になる宗教団体も、香港では比較的自由に活動してきた。デモ参加者を含め、多くの市民はプロテスタントかカトリック教徒だ。数は少ないが、中国で禁止されている法輪功の信者もいる。
    だが今後は、以下に挙げる全てのケースが国家安全維持法違反と見なされる恐れがある。
    警察や催涙ガスから逃れたデモ参加者をかくまった教会。天安門事件を記念するミサや集会を開いたカトリック教会。本土から香港を訪れた中国人に共産党やその青年組織からの脱退を呼び掛け、中国政府の人権侵害を訴えた法輪功の活動家──。宗教関係者は新法によって信仰が規制され、本土で行われているような拘束や拷問の対象になるのではないかと恐れている』

    SGIだけ特別だと言うなら、その明確な理由を、聖教に書いてほしい。人権への恒久的な法でもある仏法の信奉者が、また苦難こそ真実の証明であると説く者が、無言のままでいられるのでしょうか。現実を素通りして理念ばかり語るのは、グローバルな時代にはもう古い手法に過ぎません。B・ウィルソン博士の「共産主義は、人々を社会に参加させる技巧に欠ける」という言葉をいつも考えてしまいます。
    中国の宗教問題について、過去のブログ記事をリンクしておきます。
    中国宗教白書 1
    中国宗教白書 2
    中国宗教白書 3


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